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チェックメイト

第19章 ふっと君が微笑むように

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「おい、行くぞー」

扉の向こうでまだ、着替えてる二宮に声をかける。

ニ「ま、待って!」

「いつまで、着替えてるんだよ!お前は女か!」

…やべ。
ちょっと皮肉に聞こえたか?

ニ「男は服に時間をかけたらいけないのかよ!」

扉が勢いよく開いて、
乱れた服を直さずに俺を睨んだ。

「ご、ごめんって…」

にしても…可愛い。
緑のチェックのシャツなんて…。

ニ「……」

謝っても未だに睨んでいる。

「二宮」

声をかけると、二宮のポケットの電話がなった。

ニ「っ…もしもし」

チラッと俺の顔を見てから電話に出た。

ニ「え、あ…ごめんなさい。今日はあの…か、彼氏の誕生日で……」

照れてるのか、俺に背を向けている。
クソ、可愛いな。

どうしても、我慢できなくて
後ろから抱き締めた。

ニ「あ、ちょ!櫻っ!え、あ、ごめんなさい!また、あ、はい」

電話が切れて、
二宮が後ろに首を回して睨んだ。

ニ「電話してたでしょ」

「うん、してたね」

ニ「やめてよ」

「やめない」

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