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第19章 ふっと君が微笑むように

ニ「……だけどね」

「だけど?」

聞き返しても、何も答えずに俯く二宮。

ニ「あんま、言わないで…だって、あの……」

顔を真っ赤にして、デレる二宮が可愛すぎて……

ニ「て、照れるからっ…」

そう言って、プイッとそっぽを向いてしまった。

「お前、本当に可愛いな」

ニ「いや、だから……」

『照れるから止めて』
とでも言いそうな口を塞いでやった。

「照れてる二宮も、可愛い♡」

なんか俺だけが二宮を好きみたいだな。

まあ、しょうがないか。

恥ずかしいんだろうし、
何より照れちゃうだろうし。

ニ「や、止めて、よ…」

「全く、可愛いったらありゃしない」

そう言いながら立ち上がって、
着替えとタオルを持って風呂場に向かった。

ニ「俺も入る!」

「いいよ。俺の誕生日だからって無理すんな」

いろいろ、気を使ったり
甘えてみたり……そんなことしなくても俺は二宮が好きだよ。

ニ「無理なんて……」

また、俯く二宮の額にキスを落とした。

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