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チェックメイト

第5章 目の前を閉ざして

(櫻井side)

「いただきます」

ニ「はーい」

俺の目の前にあるのは、めっちゃ旨そうなスパゲッティ。

食べてみると、予想通り。

「うまっ!」

ニ「本当?よかった…」

「お前、料理上手すぎだろ」

ニ「ありがと。姉貴からもお墨付きですからね」

「そーなんだ。道理で旨いわけだ」

ニ「おかわりもあるから」

「ありがと」

そのあとの会話は、なくて二人で黙々と食べ続けた。

苦手なサラダも凄い旨かった。

なんで、店の手伝いしないんだろ。
こんなに旨いのに。

尋常じゃないくらい旨いのに。

「あー、旨かった。ご馳走さま」

ニ「あ、お皿下げてよ」

食器を洗いながら、俺に言う。

「わかった」

なんか、恋人っぽい。
てか、恋人なの?

両想い=恋人?

「はい、ご馳走さま」

ニ「サラダ、美味しかった?」

「うん。旨かった」

ニ「なら、よかった」

安心したように、ニコっと微笑んでまた食器に視線を向けた。

「じゃ、昼寝する」

ニ「お休み」

「ん。」

布団に潜り込んで、眠りについた。

あー、旨かった。

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