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チェックメイト

第6章 夢を見てる

(二宮side)

「え?萌そで?」

櫻「うん、萌える…」

俺の手を取って、ガン見される。

「気持ち悪い」

櫻「気持ち悪い?別にいいよ」

俺の顔を見ないで、ずっと萌そでばっかり見てる。

「……」

ムスッ。

そでをスッと引っ張った。

櫻「おまっ!」

「他の人にもそんなことばっかりしてきたんだね。だから、モテないんだよ」

櫻「なんで、モテないこと知ってるんだよ」

「う、うるさいな…」

ただの萌そでフェチじゃないかよ。

櫻「あとなんか勘違いしてない?」

「は?」

勘違いなんてしてない。

今までの彼女たちは、この変な癖に呆れてとか気持ち悪いとかで別れたんだろ?

勘違いなんてしてないじゃん。

櫻「俺はお前の萌そでだから萌えるの」

そでを引っ張られて、また萌そでにされる。

「萌そでなんて、誰がやっても同じでしょうが…」

櫻「そうだね。でも、俺は二宮じゃないと嫌だし萌えないよ?」

ふふっと微笑みながら言った。

「そんなに萌そでが好きなの?」

櫻「うーん…そこまで好きじゃない」

今度は苦笑いを浮かべた。

櫻「ただ、二宮だと破壊力がヤバい」

「破壊力?」

櫻「そ。可愛いさが尋常じゃない」

か、可愛い?

「可愛いとか、男に言うなよ…」

櫻「え?可愛いって言っちゃ駄目?」

駄目じゃないけど…。

「は、恥ずかしいのっ」

櫻「そういうところが可愛いんだよ」

今から、悠斗さんについて話さないといけないのに

今は、とても

胸が高鳴っていた。

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