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第7章 縮めた距離

(櫻井side)

ニ「あのさ…話していいかな?」

萌そでの話が終わり、二人でココアを飲んでいた。

「うん」

ニ「さっきも言ったけど、悠斗さんは姉貴の旦那さんなんだ」

「うん」

話に相槌を打ちながら、聞く。

ニ「悠斗さんは姉貴が店に泊まる時は必ずと言っていいほど、俺を襲うんだ」

マグカップを持つ手に力が入っていた。
それは、二宮も同じだった。

その手にそっと触れる。

そしたら、目が合って真っ直ぐ俺を見て戸惑いながら俯いて話を進めた。

ニ「悠斗さんは…俺を性処理気として扱ったんだ…」

性処理気…。
て、ことは…。

ニ「何回も…っ…犯された…」

声を漏らして泣く二宮の背中を撫でた。
そして、問いかけた。

「傷は…どうしたの?」

二宮は、息を飲み呼吸を整えて答えた。

ニ「俺が…抵抗する度に、つけられた」

「抵抗する度に?」

聞き返すと、ただただ頷かれた。
あの傷の数…尋常じゃない。

「1日にたくさん?」

ニ「1日に一つの日もあれば、十ヵ所以上の時も…」

「マジかよ…」

なんで、そんな目に遭わないといけないんだよ。

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