チェックメイト
第7章 縮めた距離
(二宮side)
俺は、余計なこと言ったのだろうか?
櫻井さんを怒らせるようなことを…。
「櫻井さん、待って…」
布団に入った櫻井さんの横に俺も、寝転がる。
櫻「抱かないから」
背中を向けて、抱くことを断固拒否する櫻井さん。
その背中にしがみつくように抱きつく。
「抱かれなくてもいいもん」
必死で涙を我慢する。
「こうしてるだけで、俺は幸せだもん」
しょうがない。
抱きたくないなら、仕方ない。
俺にはどうもすることができないから。
「これで、十分だもん…」
櫻「二宮」
今まで黙っていた櫻井さんが、
喋り始めた。
櫻「お前は、安心したいんだろ?」
「え」
櫻「悠斗さんに抱かれた体を受け入れて欲しいって。自分の存在を肯定して欲しいんだろ?」
突き刺さる。
一言、一言が重く突き刺さる。
俺は、何も言い返せない。
櫻井さんが言ってることに、
嘘はないから。
櫻「でもな…」
くるっと体が回転して、櫻井さんと向き合う。
櫻「そんなことしなくたって、お前を安心させたい。お前の存在を否定なんてしない。だって、好きなんだから」
『安心させたい。』
『否定なんてしない。』
『好きなんだから』
あったかい。
櫻「好きなヤツの存在を否定できるわけないだろ?」
「うん~、んぅ…」
涙が溢れた。
櫻「あー、もう…泣き虫」
「泣き虫、じゃ…」
櫻「そんな二宮も好きだよ」
「うわぁー、んぅ~」
『好き』
それだけの言葉で安心できる。
俺は、余計なこと言ったのだろうか?
櫻井さんを怒らせるようなことを…。
「櫻井さん、待って…」
布団に入った櫻井さんの横に俺も、寝転がる。
櫻「抱かないから」
背中を向けて、抱くことを断固拒否する櫻井さん。
その背中にしがみつくように抱きつく。
「抱かれなくてもいいもん」
必死で涙を我慢する。
「こうしてるだけで、俺は幸せだもん」
しょうがない。
抱きたくないなら、仕方ない。
俺にはどうもすることができないから。
「これで、十分だもん…」
櫻「二宮」
今まで黙っていた櫻井さんが、
喋り始めた。
櫻「お前は、安心したいんだろ?」
「え」
櫻「悠斗さんに抱かれた体を受け入れて欲しいって。自分の存在を肯定して欲しいんだろ?」
突き刺さる。
一言、一言が重く突き刺さる。
俺は、何も言い返せない。
櫻井さんが言ってることに、
嘘はないから。
櫻「でもな…」
くるっと体が回転して、櫻井さんと向き合う。
櫻「そんなことしなくたって、お前を安心させたい。お前の存在を否定なんてしない。だって、好きなんだから」
『安心させたい。』
『否定なんてしない。』
『好きなんだから』
あったかい。
櫻「好きなヤツの存在を否定できるわけないだろ?」
「うん~、んぅ…」
涙が溢れた。
櫻「あー、もう…泣き虫」
「泣き虫、じゃ…」
櫻「そんな二宮も好きだよ」
「うわぁー、んぅ~」
『好き』
それだけの言葉で安心できる。