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「すみません、私塩沢さんの事はあまり知らないんです。彼が双子だっていう事も今まで知らなくて、つい最近分かったものだから。」

これも美咲と考えたセリフだ。

必ずいつか聞かれる、自分だったら聞くからと言って美咲が先回りしていてくれたお陰で助かった。

その人は少し不満そうにしていたけど、そんなこと私は知ったことではない。

私は社内でどう切り抜けるか必死なのだから。

もう女同士の戦いは懲り懲り

そういった方面でのトラウマもあり

業務に支障をきたす前に対策が必要だった。

美咲が居てくれるお陰で本当の意味で救われた私は

いつか美咲にも恩返しが出来たらと考えている。