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【はるかside】




目を開けると、

そこは自分の家だった。



あれ…？

私どうしたんだっけ…？


体を起こすと、

ベッドに
もたれかかるようにして、

大野さんが眠っていた。





そうだ…


あの時わたし…。




私が起き上がると、

ゆっくりと彼の目が開く。




「あ…はるかちゃん

大丈夫…？」



「…ごめんなさい。

…ずっと、いてくれたんですね。」


その言葉に
彼はいいよ、と首をふる。

何か食べるものをと、

おかゆと、
ゼリーを持ってきてくれた。



「おいしい。」


その言葉に、彼は優しく微笑む。

とても温かい気持ちになれた。



「ごめんね。ずっといてさ。

俺、もう帰るから。」


そういって、

大野さんは

携帯や、
仕事の資料をバッグに詰めて

身支度を始めた。