テキストサイズ

エスキス アムール

第14章 冷たい身体





大野さんを掴む手の力は
どんどんと緩まった。



ダメだ。
ダメだ。


そう言い聞かせて、
手を離す。


もういいです。
帰ってください。


そう言おうと思ったとき、








大野さんは

離した私の手を握ると、










「はるかちゃん…俺さ、






……俺…




はるかちゃんのこと、



















…好きだよ。」






今一番聞きたくなかった言葉を、
呟いた。


















ストーリーメニュー

TOPTOPへ