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エスキス アムール

第20章 彼女との時間






「気持ちよかった?」


うつろな目をして
こちらを見る瞳に問いかけると

恥ずかしそうに
目をそらす。



「はるかちゃん、
風呂いこ。」


「ひ、一人で行ってきて」


恥ずかしそうに
顔を真っ赤にすると、向こうを向いてしまった。



ああ、そうですか。
いいよ
いいよ。

こうするから。


「わ!!
は、はなして!」


俺は彼女を抱きかかえると
風呂場に向かう。


椅子の上にそっとおろすと、
彼女は身体を隠すように
丸くなった。


「だめだよ。
洗わなきゃ。」


ボディソープを手に取って
身体に滑らせる。

背中に触れただけで
彼女は

「…ぁっ」


小さい声を漏らした。






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