
エスキス アムール
第22章 彼女のココロ
「今日はどのように……あ!」
聞く間もなく、
ベッドに押し倒されて、
胸を揉まれる。
反応しているように見せれば、
満足そうに微笑んだ。
そして、近づいてくる顔。
なに?
なに?
唇に触れる。
そう思った瞬間、
思いっきり顔を逸らした。
「なんだ、またかね。」
「キスはメニューにありません」
微笑んで言う。
そうすると、観月さんは、
一瞬にして顔色が変わり、
「ここの奴は、
客を選んで接客するのか?」
怖い顔で私を睨みつけた。
怖い。
いつもと、違う。
手が震える。
何をされるのか
わからない状況に震えた。
しかも、今日はシュウは休みで
助けてくれる人もいない。
