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エスキス アムール

第32章 彼と実験





「…死ぬかと思った…っ」


一生懸命酸素を吸い込む彼に笑う。
彼の息を近くで感じた。

さっきほどいた足を絡ませて
お互い熱を持ったそこを擦り付ける。

彼の瞳は、すっかり安心しきって落ち着いていた。
すっかり僕を煽る瞳だ。


「ん…っんん…イきそ…」

「はやいよ」

そう、茶化してみたけど
僕も相当やばい。

お互いの呼吸が
どんどんあがっていく。



「もっとして…」

彼は何とも妖艶な顔をしてキスをねだる。


ああもう。

どうしてこの人は、
こんなに僕を追い詰めるのが得意なんだ。
滅茶苦茶にしたい。
また貪るように吸い付いてかき回した。



「ん!!…んんっんんっ」

下を擦り付けるスピードをはやめれば、
もう果てそうなのだろう。

唇を離せと声を上げた。


だけど、離さない。

彼の後頭部固定して背中に手を回し、
動かないようにして
キスをしながら下を擦り付ける。


「んんんんっ!!」


彼は逃げる場所がなくなり、
ビクビクと

身体を痙攣させ
また、絶頂を迎えた。













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