
エスキス アムール
第49章 LOVELOVELOVE *
「……したい…」
「え?」
「…したい……っ」
「…、」
泣きそうな顔をしながら、身体をすり寄せてくる。
え、え、え。
ちょ、ちょっとまって。
…したいって。
したいって、あのしたいだよね。
「でも、波留くん、まだ朝だよ」
「…」
彼にというよりは、興奮している自分に言い聞かせるようにゆっくりと言葉を紡ぐ。
ああ、勃ちそう。
もう、押し倒したい。
いいのか、もう。
もう、
「はるく…
「もう…はやく…っし、たい!木更津とっも、もう、もうダメなんだよっおれ、もうがまんできな…、んぁ…っ!!」
なんでこのひとは。
どうしてこんなに僕を煽るのが得意なのだろう。
したいしたいと、言うその瞳は、押し倒すには十分過ぎるくらい色を含んでいて、僕を誘っていた。
それに加えてこんなことを言われて、めちゃくちゃにしたいという衝動を抑えていたストッパーがあっという間に外れていく。
「どうなっても、しらないからな…っ」
「んんっ」
僕は彼を押し倒すと、
目の前にあった綺麗な喉にかぶりついた。
