
エスキス アムール
第49章 LOVELOVELOVE *
「どっちでイったの?」
「や…やっだ…っ」
履いていた短パンを脱がせようとすると、身を捩って抵抗してくる。
このはずかしがり方から、もしかすると後ろでイったのかもしれない。
どちらにしても、興奮するだけなのだけど。
「…あっ…」
思い切り下着ごとずり下げると、大きく反り勃ったものが現れる。
そこは先走りで濡れていて、けれど精液は出ていないようだった。
「波留くん、後ろでイったの?」
「…っ、も…や…きさらづ、きょういじわる…っ」
「可愛いね波留くんは、本当に。」
大きく反り勃ったものに触れることなく、その根元をやわやわと刺激するとビクリと身体を震わせて、彼の瞳は快楽に滲む。
「波留くん好き。愛してる。どうしようもないくらい。」
誰にも言ったことのない、甘ったるい言葉を囁くと、彼は顔を赤くして刺激に感じながら、少し、不満そうな顔をした。
「なに?」
「好き…っ?おれのこと…んっ」
「うん。」
「じゃ、ぁん、じゃあなんで…あんなこと…っ」
あんなことというのは、僕が彼女の家に彼をおいていったことのことか。
案外、根に持っているのだと気が付いて、可笑しくて笑ってしまった。
そんな僕を見て、波留くんは拗ねたようになんでもないとそっぽを向いてしまう。
