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「ぁ……っちょっ……と……っん」



木更津の舌が上顎をなぞるだけで、快感が下から沸き上がってくる。

ぞくぞくして、堪らない。
だんだん腰もガクガクしてきて身を捩ると、木更津は俺の身体を押さえ付けるように上にのしかかってきた。



「や……っ……あ、も……っ……ぁあ！」


チュクチュクと口内を苛められ、うなじをスッと撫でられただけで達してしまった。

今日はどうしてか、いつもよりも敏感だ。
唇が離れた今も木更津の息がかかるだけで、ゾクゾクする。




「……イったの？」

「……ん…」


少しだけ頷くと、俺の耳をカプリと口に含む。
俺も同じようにして、頬にキスを落とす。
すると、木更津は起き上がって俺を見下ろした。


「……波留くんは誰のもの…？」

「……こーへい……」

「……そうだよね。
分かっているのにどうしてだろうね。」



今度はきちんと名前を呼べたと心の中で喜んでいると、木更津はまた笑うことなく俺の髪の毛を触りながらそう言った。