
彼の彼女とその友達。
第3章 保健室
退屈な授業がやっと終わって、大好きな部活へと向かう。
親友の智紗<ちさ>と、ラケットを持ってコートまで向かう。
「外は空気がいいねっ!」
「そう…」
「…空は綺麗だね!こう…あっ青くて!!」
「青…??」
「あーっ、嘘!!綺麗ってだけ。」
「そっか…」
「…本当、鐘木が青音と付き合ってから、“青”とか“鐘”とかに反応して…」
「それは…」
「そのたびに落ち込んで…。鐘木が幸せならそれでいい!!とか言ってたくせに。
やっぱり、そんな事思ってないんじゃない??」
「うるさい…」
「全く…。そんな、下ばっか向いて歩いてると木にでもぶつかるよ?」
「え?」
ドンっ!!!!
智紗の言うとおり、私は木にぶつかった。
「いたた…っ」
「ほら…。はい、ハンカチ。鼻血出てるよ?」
「嘘…うわっ!汚い…」
「先輩には、適当になんか言っとくから保健室行ってきな?」
「うん…。」
