
先生とわたしの絶対に秘密な関係
第9章 修学旅行当日Ⅱ
この大きな丸テーブルにはわたしとまなを含めた10人のクラスメイトが座っていた
目の前には美味しそうな料理が次々と出され、その度に歓声が上がる
わたしはさっきの遥希くんの言葉が忘れられずにいた
遥希くんはわたしが佐藤先生が好きなことに気づいてるの…?
でも親友のまなにさえばれてないのになんで遥希くんに…
「ゆな!」
「…あ、なに?」
まなに肩を叩かれて我に帰る
「先生スタンプラリーの1位の子発表されるよ!」
そうだった!
修学旅行の1日目の夜に“先生スタンプラリー”で1番早く全種類のスタンプを集めた生徒が発表されて、その生徒が欲しいお土産を1つ先生達に頼む…というのがわたしたちの学校の伝統だった
