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《番犬女》は俺のもの

第8章 手段は選ばない





RRRRRRRR...



「…これ電話だろう。出ないのか」



RRRRRRRR...



「俺のじゃない」

「そうなのか? …なら」


零の足下でうつ伏せに倒れた男。茜はかがむと彼のポケットから携帯を取り出した。


「これだな」

「…放っておけば? 」

「──いや」


彼女はシッと人差し指を唇に当てて合図する。



「──…」




.......ピッ



そして通話をONにした。







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