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《番犬女》は俺のもの

第9章 おしおきの時間


その夜、商店街にはパトカーのサイレンが響いていた。


駆けつけた警察がビルの中に入る。

そこにいたのは、女子高生が二人、倒れた男子学生が五人、そして手が血だらけの男子学生がひとり。


倒れていたのは青崎の生徒だったが、警察はすぐに事情を察した。青崎の彼等はもともと有名な不良達だったからだ。





「いったい誰が警察を…」


「……俺だよ」


「お前かよっ」


警察が気絶した彼等を救急車に運んでいくのを眺めながら、零はその場に座り込んでいた。

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