《番犬女》は俺のもの
第14章 水も滴るイイ女
髪を撫でた手がそのまま、後頭部に添えられる。
零は目を閉じて同じようにキスをした。
先ほどと似た軽めの口付け…軽快なリップ音…
チュッ...
それが4、5回続いた後で彼は舌を出し唇をなぞった。
「…ッ…!?」
当然のごとく驚いた茜を無視して
口腔に舌を滑り込ませる。
中をぐるりと一舐めしてから、そして呆気なく引っ込めた。
「──?? 篠田…いま、何した…!?」
「……」
「……っ」
答える代わりに零は不敵に笑う。
そして続けて舌を差し入れた──。