《番犬女》は俺のもの
第15章 オオカミさん
茜はスパッツを脱がされてことで、零の狙いが下に移ったことに気がついた。
「…は!?…ちょ 待っ…」
驚きで我にかえり、起き上がろうとする。
「──…」
「─ッ// おい‥っ」
しかし零が休ませていた舌の動きを再開してさらに激しく吸い付いたので、背をしならせて元の体勢に戻ってしまった。
その間にも彼の左手がスカートの中をとらえる。
“…ッ…思ったより濡れてない… ”
下着越しに触れた零は、軽く撫でたあとで意外な事実に面喰らう。
「…篠田!そこは駄目だろ…っ!? 触るな…よ」
「……、茜さん」
「──…?? ハァ、何だ…」
途端、零が胸を貪る動きをとめた。
意地悪く浮かんでいた笑みも消えて、真剣な表情が茜を大人しくさせる。
「──…こうされるの、嫌?」
「……?」
「…気持ちいいよね?」
「…ッ馬鹿!そんなわけが//」
「き、も、ち、いい、……よね?」
「──…っ」
ドアップで迫られる。
何故か威圧感が半端ない。
言葉を呑み込んで、茜は小刻みに頷いていた。
「…良かった…」
その反応を見て、ほっとした様子で零が笑った。
つられてこっちも笑いそうになる。
だがその時──
「…なら、どう気持ちいいか教えて?」
秘部に触れる指がゆっくりと動き出した。