テキストサイズ

ごめん我慢できない

第1章 泊めて!!

ピンポーン
ピンポーン
ピンポーンピンポーン

大(うるせぇなぁ、誰だよこんな時間に…22時だぞ?)


ピンポーン!ピンポーン!


大「はいはーい、今いきまーす」

何か頼んだものでも届いたのかと思い、ドアを開けた
そこには、幼馴染で俺がずっと想い続けている紗凪がいた。紗凪は少し露出の多い服を着ていて息を切らしていた。


紗凪「ヒローーー!ごめん!あのね、急になんだけどね…その…今日だけでいいから!今日だけ泊まらせてくんない?!」

大「はぁ?ふざけんなwおふざけはここで終わりな、んで、何の用?」

紗凪「本当に!ほんと!今日だけー!ねぇ?だめ?」

大「なんで俺んちなんだよ!女友達のとこにとまればいいだろ?」

紗凪「ヒロしか頼れる人いないんだもん」

大「…とにかくダメだ、俺は男だぞ?もしかしたらっていうことがあるかもしれないだろ?いいから帰れ、それか別の人の家に泊まらせてもらうんだな」

紗凪「…ヒロは昔私のこと女として見てないっていったじゃん、だから安心して頼んでるの!!」

大「…ばかじゃねーの?いいから帰れ」

紗凪「むー…っあ!!!」

大「あ?なんだよ」

紗凪「ヒロ!ポストになんかいる!!」

大「…そんな手にひっかかるかよ」

紗凪「ほんとだって!子猫だ!!」

大「?!子猫?!!まじか!どこ!」

紗凪「外外!外のポストだよ!ほら!!あそこ!」


俺は、子猫と聞いて慌てて携帯を持って玄関に脱ぎ捨てているスリッパを履いて紗凪を押しのけ外へでた
だけど、そこには何もいなかった

大「紗凪〜なんもいねーじゃねーかぁ、ったく…!!」

紗凪「おっじゃましまぁ〜す♩」

大「てめー!!嘘ついたなぁ?!」

紗凪「そんな手にひっかかるヒロがわるいんだよ〜バァーカw」


内心うれしかった、表向きは迷惑そうな顔をしたつもりだ。だけれど…たぶんだけど…にやけてたと思う。
紗凪のことは好きだけど、今は、友達という一線は越えずこうやってバカいいあえる仲でもいいって思ってる。紗凪には好きな人がいるらしいから…好きな人の恋を応援するってのが今の俺が紗凪にできる精一杯の想いだから。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ