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すべてはあの日から

第10章 一途な二人



ん…

あれ、寝ちゃってたんだ…


そっと目を開けると、私は 薄暗い部屋の床に横たわっていた。


ゆっくりと体を起こし、近付く足音に耳を澄ます。


コツ、


コツ、



使用人は、あまり足音が響かないようなペタンコ靴を履く。


つまり……


コンコンコン


「……!」


来客。


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