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すべてはあの日から

第11章 迷走


だけど


その一瞬脳裏を過ったのは、


斎藤さんだった。



……それでも、


もう斎藤さんを好きでいるのには

障壁が高くて、

自信のない私ではダメだったみたい。



……戻りたい…


二人で、

あの縁側で、


斎藤さんと笑っていたあの時に。


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