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すべてはあの日から

第4章 お母さん特製桜餅



それから、

食べられない、

眠れない


そんな日々が続いた。



食べ物の匂いを嗅ぐだけで、
口にするだけで、

酷い吐き気に悩まされ


眼を閉じるだけで、

両親の“あの顔”を思い出し


大切にしていた思い出の店を閉め、



私はお菓子が大嫌いになった


何のためにお菓子を作るのか、


分からなくなっていた。


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