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すべてはあの日から

第6章 夫婦のカタチ





「籍は入れないで」




「……は?」

「駄目?私の我儘…聞いて…」

「無理に決まってんだろ!何言ってんだよ…」


そのときはまだ

そんな要求飲まない、と咄嗟に突っぱねただけだった。


「私は…政くんが婚姻届持ってきたって 絶対に記入しないからね」


強く主張する夏澄に圧され、

それ以上 何も言えない俺は、

ただ唇を噛み締めるしかなかった。


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