スーパーボール
第16章 ハニーレイン*大宮*体育座り
「いいじゃん!」
「嫌だよ!」
こんにちは。
俺、大野智って言います。
「だから、智は嫌いなんだよ!」
「はあ!?」
ただいま、恋人の和と喧嘩の真っ最中で…
「もう、帰る!」
「勝手に帰りやがれ!」
こんなに言い合いをする喧嘩は、
初めてで……。
和が帰ってから数分、
俺は心配になっていた。
もし、本当に嫌われたらどうしよう。
「和ー、ごめんーー」
ここで謝っても届かない。
だから、俺は外に出ようと靴を履いた。
季節は夏。
日射しが痛くて目を背ける。
「え、和…?」
家を出ると、玄関先で体育座りしている和がいたんだ。
「おせぇよ…」
唇を尖らせて、膝に顎を乗せた。
「帰ったんじゃ……」
「あんな喧嘩しといて、帰れるわけねぇだろうが」
チラッて俺を見て、少し顔を赤くして
今度は俯いた。
「プッ」
小動物みたいで、可愛くて、自然と笑ってしまっていた。
「な、なんで笑ってんだよ!」
抗議しようとしてるみたいだけど、
顔が赤いから説得力ないよ。
「和が可愛くて、ついね」
隣に俺も体育座りをした。
「可愛くねぇし……」
「俺にとっては可愛いの」
「でも、ナマは許さねぇぞ」
「それは、ごめん。俺が性欲に身を任せすぎた」
喧嘩の発端は、ナマでしようとしたこと。
「ちゃんと、着けろよ」
「はい。ちゃんと、着けます」
「でも、俺がいいって時は、その、ナマでもいいからねっ……」
……可愛い。
「んー、和大好きー」
「智、やめっ…」
遮ってキスしちゃいました。
大好きな小動物みたいな和に♡
-END-
「嫌だよ!」
こんにちは。
俺、大野智って言います。
「だから、智は嫌いなんだよ!」
「はあ!?」
ただいま、恋人の和と喧嘩の真っ最中で…
「もう、帰る!」
「勝手に帰りやがれ!」
こんなに言い合いをする喧嘩は、
初めてで……。
和が帰ってから数分、
俺は心配になっていた。
もし、本当に嫌われたらどうしよう。
「和ー、ごめんーー」
ここで謝っても届かない。
だから、俺は外に出ようと靴を履いた。
季節は夏。
日射しが痛くて目を背ける。
「え、和…?」
家を出ると、玄関先で体育座りしている和がいたんだ。
「おせぇよ…」
唇を尖らせて、膝に顎を乗せた。
「帰ったんじゃ……」
「あんな喧嘩しといて、帰れるわけねぇだろうが」
チラッて俺を見て、少し顔を赤くして
今度は俯いた。
「プッ」
小動物みたいで、可愛くて、自然と笑ってしまっていた。
「な、なんで笑ってんだよ!」
抗議しようとしてるみたいだけど、
顔が赤いから説得力ないよ。
「和が可愛くて、ついね」
隣に俺も体育座りをした。
「可愛くねぇし……」
「俺にとっては可愛いの」
「でも、ナマは許さねぇぞ」
「それは、ごめん。俺が性欲に身を任せすぎた」
喧嘩の発端は、ナマでしようとしたこと。
「ちゃんと、着けろよ」
「はい。ちゃんと、着けます」
「でも、俺がいいって時は、その、ナマでもいいからねっ……」
……可愛い。
「んー、和大好きー」
「智、やめっ…」
遮ってキスしちゃいました。
大好きな小動物みたいな和に♡
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