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スーパーボール

第19章 チェスボード*モデルズ*焼き肉

(松本side)

最近は、ずっと焼き肉屋に通ってる。

すっかり常連になった俺は、オーナーからも気に入られよく話す。

「じゃ、俺、上がるわ」
「お、最近帰んの早いな」

隣で、俺と同じように荷物を纏めてる翔。
すっかり和くんに夢中らしい。

「お前も同じだろ」

「あははー、俺には待ってる人がいるからな!」

幸せオーラ全開なんですけど。

まあ、そんな俺も片想いしてるから。
翔を諦められた理由になった人。

彼がシフトの日は絶対に行くことに決めてるんだ。

「あ、もしもし?今から帰るよ♡」

あっちこっちにハートを撒き散らしながら帰りやがった。

俺もお前らみたいな関係になりてえよ。

なんて、願望を心の中にしまって。

笑顔を見せて、「お疲れ様でした」と言って会社を出た。

車に乗って向かう先は焼き肉屋。
車に乗ってる時間はあっという間。

「いらっしゃいませー!あ、松本さん」

いつものように彼が迎えてくれた。

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