
甘い果汁
第5章 目撃な果汁
「何でそう思うの」
「小学校くらいのときに姉ちゃんと結婚するとか言ってた」
「小学生って、何年前…」
小学生かあ…懐かしい…
悠也(と、茜、遼子、歩)と一緒にたくさん遊んでたっけ。
「茜…はどうなの? 夕菜と」
夕菜は、悠也の弟で、兄弟そろって美形だ。
「………………」
(あ、聞いてはいけなかった、かな…)
「いいんだよ、私の話なんて。それよりおなか減った。 今日はオムライスだって」
茜は苦笑いして、私の腕を掴みリビングへ向かった。
「お母さん、おなか減った」
「もう出来てるから食べなさい~^^」
リビングにはお兄ちゃんとお母さんの姿があって、
二人は先に食べ始めていた。
オムライスの匂いは、
お母さんのオムライスの匂いがして、安心した。
