
甘い果汁
第5章 目撃な果汁
――――――…
朝。
いつもより早い時間に家を出て、学校に向かった。
学校には、朝練の生徒がたくさんいた。
「あっ、花崎さん」
ぼーーっとグラウンドを見つめていると紺野君が走り寄ってきた。
「紺野君、おはよう~」
「おはようっす」
紺野君は、バスケ部だっけな…?
「朝からご苦労様だね」
「うっす、まぁ、俺の格好いい姿に皆惚れ込んで行くっすからね…って、花崎さぁ~ん」
紺野君を無視して、私は靴箱へ向かった。
悠也はまだ、来ていないようで安心した。
狩野先生とシてたのは、悠也ってきまったわけじゃない…けど、
会いたくないや…
「亜衣、今日は何で先行ったの?」
一時間目が終わったとき、悠也は私の席の前に座った。
