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甘い果汁

第7章 苦い果汁



 「~しますっていう意味だよー、たとえば…

 I will kiss you.


 …わかる?」


 前に兄ちゃんが、ポチ(愛犬)に言ってた。何かわかんないけど。


 「………してみろよ」

 「は?」


 そう言うと、夕菜は机に身を乗り出して私の顔、あと数センチの距離に近づいてきた。



 夕菜の息がかかる。


 「………………………」


 「できねーの?茜のへたれー」


 「………………………」


 「冗談だって、そんなに顔赤くなんなって…」


 「できるよ……」


 「え? んんっ?!」

 ゴチッ…☆


 「「いたい!!」」


 恥ずかしいながら、勢いあまって歯と歯をぶつけました☆

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