テキストサイズ

Slow🎵Step 〜不器用な二人のラブストーリー

第6章 Step 6



「いっちゃん? 一果」

「え?」

「あなた、どうしたの? さっきから全然食べてないじゃない、最近元気無いみたいだけど、どうかしたの?」

「いいえ、伯母様 なんでもないの」

「大学はどうだ、一果」

「とても楽しいです、特に英語史や文学史がね、やっぱり向いているみたい、大学院で続けてもいいかな、なんて考えています」

「そうか、一果はそっちの研究が向いているとは思っていたが… あの大学にはそっち方面の権威も多いからな、良い大学に入れて良かったな」

伯父もこの大学の卒業生だ
一果が受かった時、それはもう喜んでくれた

「本当に… 一果の頑張りもあるけど、里見さんのお陰ね」

「そうだな、 里見くんには感謝しないとな」

「ええ、本当に感謝しています」

「里見さんはお元気なの?」

「同じ大学内の研究室と言っても院は卒業してしまったし、あちらは理系ですから校舎も違うので… それに、里見さんのいる研究室は更に離れているので…」

「そうだな、あそこのキャンパスは広いからな… ああ、そうだ、以前里見くんと約束していた資料が手に入ったんだが、時間のある時でいいから渡しておいてくれないか」

「はい」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ