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一果のいる文系のキャンパスと里見のいる理系の研究室とはかなり離れている

伯父に頼まれた資料を渡しに里見のいる研究室に向かう

「あらあ、あなた、里見さんにまだつきまとってるの？」

「あ、いえ、あの、これを… 渡すように言付かって来ました」

「いいわ、私が渡しといてあげる」

女は一果が手にしている資料を乱暴にむしり取った

「あの… 里見さんは…」

「今、いないわよ」

「そう、ですか…」

「まだ何か？」

「あ、いえ、あの、その資料、とても大切なものみたいなのでよろしくお願いします」

「わかってるわよ」

ぺこりと頭を下げるとキャンパスを後にした


「わかったわよ」

一果はぺこりと頭を下げると仕方なくキャンパスを後にした

全く…
何なの？あのチビ、ちょろちょろと目障りったらありゃしないわ
あんなお子ちゃまに取られてたまるものですか