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Slow🎵Step 〜不器用な二人のラブストーリー

第10章 Step 10



翌朝、調子が戻ったとまではいかないが熱は無いので学校に行くことにした

学校の支度をしてスマホを見ると里見からメールが来ている

___無理させ過ぎた
ごめん
今日一度部屋に帰ってからまた研究室に詰めるんだ
会えそうもないけど、大丈夫?

___熱は下がったのでもう大丈夫です
今日は学校行きます

時間も無いので簡単に返信して階下へ降りる

階段を降りながら、今までの自分とは違うことにドキドキしてしまう
身体中が軋むようで自分の身体ではないみたいだ
歩き方がぎこちなくなってしまう

「おはようございます、伯母様」

平静を装ってテーブルに着くと伯母が朝食をテーブルに置きながら一果の額に手を当てる

「いっちゃん、おはよう もういいの?」

「はい、もう大丈夫です」

「そう、無理しないで具合悪くなったら帰って来なさいね」

「はい、行って来ます」

朝食を摂るといつもの最寄り駅までの道のりを歩く
思いのほか辛かった
身体が怠い

もう一日休んだ方が良かったかも

などと考えながらなんとか学校にたどり着く

「一果、おはよう」

「佐藤くん、おはよう 昨日はありがとう」

「いや、もう大丈夫なのか?」

「うん、昨日一日寝てたから大丈夫だよ」

「これ昨日のレジメ、付箋しといたからわからないところあったら聞いて」

「ありがとう 助かる」

「ああ、このゼミ課題提出厳しいからな 無理するなよ」

「うん、わからなかったらメールしちゃうかも」

「一果、あの、さ」

「何?」

「いや、何でもない」

「それじゃ、ゼミでね」

「ああ、後でな」


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