Slow🎵Step 〜不器用な二人のラブストーリー
第10章 Step 10
熱も下がったし、明日は学校行けるかな
目を瞑って横になっているとスマホが小さく震えた
メールをチェックする
里見から一果の身体を案じてのメールが一件と佐藤からも一件入っている
佐藤も同じ学部でゼミのリーダーだ
今日一果が学校を休んだのでゼミの課題のことで連絡してくれたようだ
電話をしてみると何回かコールした後すぐに出た
「あ、佐藤くん? 一果です メールありがとう」
「一果? 大丈夫か?」
「うん、熱出しちゃった けど、もう大丈夫だよ 明日は学校行けると思う」
「そっか、明日ノート貸すから 課題は来週提出な」
「うん、ありがとう」
「無理するなよ… 一果、何かあった? 大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ」
「じゃ、明日な ゼミでノート渡すから」
「うん、お休み」
「ああ、お休み」
電話を切った後、少し考える
里見には何と言ってメールすればいいのだろう
学部も違えば普段からこれと言って会話も無い二人は共通の話題が無い
___こんばんは^_^
返信遅くなりました
熱が出てしまい、今日は学校休みました
熱は下がったので明日は行けると思います
研究頑張ってくださいね^o^
連絡事項のみで素っ気ないとは思うが仕方ない
送信すると眠りに落ちた