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Slow🎵Step 〜不器用な二人のラブストーリー

第14章 Step 14



佐藤くんにはああ言ったけど、それこそ彼女でも無い一果のために余計な事で煩わせるのも気が引けた

もし何かあっても自分で何とかしよう
と心に決めていた

それに、あれからできるだけ目立たないようにしているし学食を利用したい時は取り巻き連中が居ない時間帯に行くよう気を付けていた

元来地味な一果は取り巻き連中とは生活パターンも違うので気をつけていれば広大なキャンパスでそうそう顔を合わせるようなことも無かった





「おい、四季、相変わらず研究三昧か?」

「おお、正紀、久しぶり」

「良いな、お前は… 好きなことができて」

「ああ、感謝してる お前は会社継いだんだったよな」

「ああ、まあな、9月からアメリカに留学することになったけどな」

「そうか… まあ、楽しんでこいよ」

「留学って言っても向こうで仕事が待ち構えてるけどな」

「御曹子も楽じゃないな」

「ああ、ところで麗子はどうしてる?」

「麗子? 相変わらず厳しいよ、こき使われてる」

「だろうな」


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