Slow🎵Step 〜不器用な二人のラブストーリー
第17章 Step 17
「四季ー、お客さん」
「こんにちは」
「君は… 一果と一緒にいた…」
「文系の佐藤です、一果の事で話があります、少し時間取れますか」
いつものファミレスで珍しくコーヒーのみを注文して、いつに無く難しい顔をして里見と向かい合わせて座る佐藤
里見の方が先に沈黙を破った
「で… 話って、何かな」
「里見さん、あんた、何も知らないだろ、一果が今、どんな立場に立たされてるか」
「……」
「僕だったら一果にあんな思いさせない」
「あんな思い、って… 一果に何かあったのか?」
「…一果の事、守れないなら手を引いてください」
「守れない、って、どう言う事かな」
「あんた、研究忙しくて一果の側にいてやれないだろ? 側にいて守ってやれないだろ?」
「……」
「里見さん、一果と別れてくれないか」