腐男子はホモではないはず…
第1章 ルームメイト
勢い良く部屋を出て階段を降る。
「おはようおねーちゃん♪今日から学校だよ!寮生活だよ!」
「わかったから、早く起きたんなら朝ごはん食べてよ。」
ぴょんぴょん飛んでいる僕をやさしい笑顔で止める。
僕は腐男子だ。小5の秋、姉の部屋の本をこっそり読んでみると男同士の恋愛話マンガで、面白く思ったりドキドキした。その日から僕は腐男子なんだ♪
だって、見るなって言われたら見たくなるじゃん♪
1年くらい黙ってたけど、話し相手がほしくて打ち明けた。
男子校で寮に入ったのも、よくBLであるし…だから妄想できるな~って思って入ったんだ!
「は~い…いただきます。」
「まぁ、悠稀は受けタイプだし…気を付けてよ、寮なんて♪」
「えっ受け!?じゃなくてホモじゃないし、なんか嬉しそう…まぁその人がきっかけの場合もあるけど…」