独り、片想い
第1章 #1
五条美里は、夏の日照りに参ってしまっていた。
北海道から来たのだから仕方ない。
彼女にとって、都内の暑さは尋常じゃないほど。
白い肌は、ほんの少し、小麦色がかっていた。
「美里」
ふいに背後から翔に呼ばれ、振り返る。
短い黒髪の、彼は、なかなか端正な顔立ちをしている。
それを隠すように、眼鏡をかけて。
「どうしたの?」
美里は、微笑みを送る。
翔は、一瞬ふにゃりと表情を和らげた後、
「今日、遊ばないか?」と聞いた。
美里は美術部に所属しているが、今日は部活がないことを思い出し、頷いた。
「じゃあ、遊ぶ」
メンバーは誰がいるのかと聞くと、翔は、
一瞬目を丸くして、それからうつむいた。
「二人だけは、ダメなのか?」
美里は少し驚きながらも、まあいいやと
首を縦にふった。
北海道から来たのだから仕方ない。
彼女にとって、都内の暑さは尋常じゃないほど。
白い肌は、ほんの少し、小麦色がかっていた。
「美里」
ふいに背後から翔に呼ばれ、振り返る。
短い黒髪の、彼は、なかなか端正な顔立ちをしている。
それを隠すように、眼鏡をかけて。
「どうしたの?」
美里は、微笑みを送る。
翔は、一瞬ふにゃりと表情を和らげた後、
「今日、遊ばないか?」と聞いた。
美里は美術部に所属しているが、今日は部活がないことを思い出し、頷いた。
「じゃあ、遊ぶ」
メンバーは誰がいるのかと聞くと、翔は、
一瞬目を丸くして、それからうつむいた。
「二人だけは、ダメなのか?」
美里は少し驚きながらも、まあいいやと
首を縦にふった。