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3月の僕たち

第6章 雑談6

『・・・動いてもいいか』

『あ、待って---もう少しこのまま・・・っ』

『ごめ・・・』


上出君がそう呟いてハルちゃんの腰を引き寄せ、ユサユサと腰を揺すり始めた。


『ハルキ・・・ハルキ・・・』

『み・・・ちのり・・・さ・・・、イイ?』

『すご・・・イイ・・・』


眩しさと生気あふれる肢体が、華奢な躰を激しく突き上げ始めた。


『はっうぅ・・・ああっ――』


荒々しくパンパンと音を立てて責め立てる。


『あっ・・・あぁ・・・はぁ・・・んん・・・ああっ・・・・・・』


ハルちゃんの艶を増した吐息が鳥の囀りのように続く。



僕は他人のセックスを覗いていることより、天使が侵され穢れていくような背徳感に興奮していた。


いつの間にか腰が抜けてしまい、圭一の腕に縋り付いていて、引きずられる様にしてクローゼットから部屋の布団の上に運ばれてきた。


圭一はクローゼットの扉を閉める。


「いったろ?」

「・・・は?」


圭一が僕のパジャマのズボンに手を突っ込んだ。


「なっ、なにを---」


股間を掴まれるとぐっしょりと濡れた感触に驚いた。

二人のセックスを見て僕は射精していたようだ。顔がかぁと熱くなる。


「ああ・・・待って」

「待てるわけないだろ」


圭一も余裕がないのか、僕を押し倒し湿った下半身を押し付けて来た。


―――熱い・・・・・っ


パジャマのシャツを毟るように脱がされ、ズボンもベタついた下着ごと脱がされた。

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