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3月の僕たち

第6章 雑談6

僕はセックスがあまり好きじゃない。


「優しく・・・」

「・・・我慢しろ」


もともと淡泊なうえに、プライドの高さから相手へのご奉仕もおねだりも自分からすることは・・・まずなかった。


しつこい圭一のセックスは、抱かれる側としては負担が大きくて・・・


「・・・深く―――」

「これくらいだろ・・・」


圭一がいつもの辺りまでゆっくり入って来る。


圭一はいつも心配げに聞くけど、どうせ最後までするんなら―――思いきり感じたい。


「もっと深く・・・」

「いいのか?」


ついつい翌日の体調を考えてセックスしてきたけれど・・・もう・・・。


「ああ・・・もっと・・・強く・・・」

「これ以上は―――明日が辛いだろ」


相手に見っともない姿をみせたくないと思ってきたけれど・・・天使さえあんなに乱れて堕ちるというなら・・・

凡人の僕は―――この艶魁に堕ちても―――


「・・・・・・えぐってェ―――ッ」


「・・・っ?!」


僕は思いきり腰をグラインドさせていた。


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