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3月の僕たち

第6章 雑談6

圭一が僕の耳元でささやく。


「・・・痛くないか?」


荒い息遣い。でも優しい声。


「ふぅ・・・ぅ・・・ん」


気配で感じたのか圭一が囁く。


「感じてるのか・・・?」

「きもち・・・イ・・・よ」


圭一のものが大きさを増す。


「うぅ・・・どんどん喰われてく・・・かんじ・・・だ」


自然微笑みが漏れ、自分の気持ちがするりと言葉になった。


「けい・・・、好きだ」

「バ・・・可愛いすぎだ」

説破詰まった圭一なんて、なかなか見られるものじゃないーーーそう思ったら心と体が変しくなった。


「もっと優しくして・・・くれ」


そう呟いて圭一の背を抱き足を巻きつけた。

圭一が僕を抱き起こすと、しがみついていた僕の体が圭一の上にググッと沈み込んだ。


「ふぅ--ツ・・・あ・・・」


圭一がグスグスと出し入れする。気持ちが良くて自分でも腰を動かしてみるが、なんだか物足りない。

「積極的じゃン・・・」

「なぁ・・・ケイ・・・」

「ん・・・おねだりか?」

「お願い・・・もっと」

「もっと---?」

いつも僕は浅い処を弄られて、乱れてしまう。だから、圭一はわざと浅い処を擦りはじめる。


「違--っ」

「?」

「もっと---お・・・く・・・」

「奥?」

「うん、なんか・・・疼くんだ」


いつもなら絶対言えない言葉も、ちっとも大胆だと感じないで言える。

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