テキストサイズ

秘密のアルバイト

第38章 引退

次の日、潤と二人で事務所へ向かった。
電話越しで、いわゆる俺達の最中を、しかも絶頂をむかえる声を社長に聞かれ、どんな顔をして会えばいいのやら・・・

潤は何ともないのか?


「ねぇ潤、昨日の夜の事なんだけど・・・」

「夜のHがどうした?
もしかして物足りなくて、溜まってるとか?」

「違うよ。
社長からの電話で・・・聞かれちゃったでしょ?
何か会うのが恥ずかしくて・・・
撮影とは違うからさ」

「何だ、そんな事か。
撮影してるのと一緒だよ。
みんなにかずとの事見せつけてもいいなら、事務所のみんなの前で俺、するよ」

「いやっ・・・それはさすがにまずいよ。
潤と二人きりじゃなきゃ嫌だ!」

「ごめんごめん。
お詫びに今夜もたくさん乱れさせてあげるよ」

「あんっ・・・今は駄目・・・あぁん、駄目ッ」


手を伸ばし俺をギュッと握った。
事務所に着くまで、ずっと握っていた。

事務所に着いたときには、さすがにズボンからでもはっきりわかるくらい、パンパンになっていた。


「潤、先に行って」

「うん、わかったよ・・・フフフッ」


潤は笑いながら事務所に入っていった。


「もう、潤はすぐイタズラするんだから。
まぁ、それもちょっと嬉しいんだけどね」


しばらくおさまるまで、車の中にいた。
10分くらいして事務所に入ると、潤も社長もいなかった。


「二宮君辞めちゃうんだって?残念だよ。
君の可愛い女装姿が見られなくなるのは、ちょっと寂しいね」

「はぁ、そうですか・・・」


今だスタッフのテンションが理解できない。
他にもたくさん可愛い子がいて“残念だね”とか思う気持ちがよくわからない。


「社長は打ち合わせをしてるから、先に最後のビテオ撮影の打ち合わせをしようか」

「はいっ!」


社長抜きで打ち合わせを始めた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ