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秘密のアルバイト

第48章 撮影のあとに

「う~ん・・・今のなかなかよかったよ」

「お前らぁ・・・」

「だから怒らないでねって言ったでしょ」

「まさかそんなことだとは・・・」

「まぁまぁ潤、こんなことで怒らないの。
2人はちょっと盛り上げようとしただけだよ」

「そうだよ、それだけだよ」


カメラマンの合図で同時に俺のほっぺにキスをした雅紀と翔。
それに怒った潤。
と言っても真剣に怒ったわけではない。
そのやり取りも全部、写真におさめるカメラマン。


「じゃあ二宮君がみんなのほっぺにキスをしていく写真もとらせてよ」


順番にみんなのほっぺにキスをしていく。
そして最後は潤とのガチのキス。
俺は正直思った。


ーなんだこの撮影。こんなんでいいの?ー


でも、何だかんだで撮影は無事?終了した。


「みんなお疲れ様。
この後みんなで食事に行かないか?」

「ごめん、俺今日シフト入ってるから帰るわ」

「俺も翔の後のシフトだから、仮眠とりたいし」

「翔はともかく、お前は大貴だろ?
大貴に会うんだろ?」

「ちっ、違う・・・今日は違う。
もうやめて、その話し」

「何だよ雅紀、かずより可愛い子、見つけてのか?」

「かずには負けるけど・・・」

「智はどお・・・行ける?」

「いや、今からちょっと約束があって・・・
この仕事に興味がある子がいて、声をかけてあってね」

「智は真面目だね。じゃあそっちはよろしくね。じゃあ2人仲良く帰りましょうか、姫様」


だからその呼び方は、みんなの前では止めて!

案の定、雅紀と翔はドン引きしていた。


「じゃあみんな、お疲れっ!」


車に乗り込むと、潤は俺の手を握った。


「かず・・・おいで」


肩に手を回す潤。
俺は潤に寄りかかり、そのまま家まで帰った。


「もしかしてまたヤキモチ?」

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