
保健室の扉の向こう
第4章 激しく揺れる心と身体
簡単にも体を突き放されて、重なりあっていた体温が一気になくなっていく。
「ふぅん。じゃあ、一生抱いてあげない」
「…え…一生?」
一生って…それは、流石に酷くない…?
「でも、例外あり。雪ちゃんが誘ってくれたら思いっきりぶちこんであげるよ」
ごくん、と唾を飲む音が大きく響く。何故かわからないけど、汗も出てくる。
「雪ちゃんは処女じゃないでしょ?」
「そ、そうですけど」
…。
「……なら別に大丈夫でしょ?」
今の間は一体何だったのだろうか。ゆっくりと、私に言った。
別に、か。
