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遠くて近い

第7章 恐怖


「いかないで・・・」

耳元で囁かれ、思わず顔を上げた。


初めて男の声を聞き、顔を見た

ニタニタと笑うおじさんと目があった時、足元からスッと寒くなるのを感じた。


今までは顔を見なくとも男の通勤鞄を見て判断していた

だから知らなくても触ってくれていたから別にいいと思っていた。

このままではいけないと思い
降りようとしたものの腕をすごい力で掴まれていて降りることができなかった。

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