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わたしの執事さまっ!

第3章 私生活教育係

「おっはよぉー♡」
麗華が声をかけて来た。

「どうだった?奏の専属執事!」

「えっ…んっと」
ふいに聞かれた質問に、昨晩のことを思い出してしまった。

「あっ、奏もか♡
うちの執事は、優しくて…なんていうか♡」

「惚れちゃった?」

「そうねー毎晩を過ごす相手だもん。愛がなきゃね♡」

「そうだけどー毎晩とか愛とか、麗華言い過ぎでしょ」

「えっ、じゃあ奏は愛がなくてもできるわけ?」

「何を??」

麗華との会話が噛み合ってない気がしてきた。
この数分のやり取りを自分の中でリピートする。

でも、何が愛だかわからない。

「何って!
えっと…昨日寝る前に執事としてないの?
あああ…奏ごめん!なんでもないから忘れて!!!」

麗華は慌てて何処かに行ってしまった。

私は結局、麗華の言っていた意味が分からず、
寮へと帰るのであった。

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