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美男高校地球防衛部LOVE! BL

第11章 蔵王×鳴子

外に出ると夕焼けで空を赤く染めていた。

「疲れたぁ~っ!」
「お疲れ様です、立。黒玉湯寄りますか?」
「ううん。今日はいいや」

よっぽど疲れたのか、何時もの明るい声も暗くなっていた。早く帰って寝たいのだろう。

「次はもっと早くやっておいて下さい。そうしたら今日と同じ事にはならないでしょうから」
「それが大変なんだよ~」
「でも今回は簡単な方でしょう」

当たり前と言うような顔で言うからか、立がこれでもかと驚いた。

「えぇー!あれは難しいって!」
「いいえ、簡単です」
「それは硫黄だからだろ!?」
「そんなことはありません。それなら前回の方が難しかったですよ」
「あぁー…分かる分かる」

他愛のない話をしていると、いつもの分かれ道。ここで立と適当な挨拶をして別れて帰る。が、今日だけは違った。

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