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「なるほどねー、そりゃ点数下がっても仕方ないわ。」

部活後によったドーナツショップで理彩がカフェオレを飲みながら笑う。

「笑い事じゃないもん！…どうしよう、お母さんに怒られちゃうよ。」

今はドイツに出張中の莉子は怒ると怖い。

もちろん理由なしに怒ったりしないけど、理由も言えない。

「でもさ、亜子指定校推薦で外大狙ってるんから一年生のときから定期テストは頑張ってたもんね。この結果は将来に関わるし、ちゃんと蓮くんに言いなよ？」

そう、今回のテストの点数の低さ、それはあの日以来毎日のようにもとめてくる蓮にあると言っても過言ではない。