テキストサイズ

twin★love

第16章 16★蓮の我慢

目が覚めると隣には蓮が長いまつげを伏せてすやすやと寝息をたてていた。

いつの間にか外は真っ暗。

亜子は散らばった制服を身につける。

「ん…亜子、起きたの?」

「うん、もう六時過ぎてるから帰るね。」

ボタンを止める亜子に上半身裸の蓮が抱きつく。

「もうちょっといて?」

いつもはかっこいいのにたまに甘えてくる蓮に弱いことを亜子は付き合い始めてから知った。

だけどカバンから飛び出たクリアファイルが目に入る。


「ねえ、蓮ちゃん。」

「んー?」

「中間テストどうだった?」

蓮も同じように勉強なんてせず過ごした。

もともと亜子より成績の悪い蓮は今回のテスト、もしかして赤点だらけだったなんてこともありうる。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ